多読の語数の調べ方 - 洋書636冊はサイト内検索ですぐ分かる。載っていない本はAR BookFinderか自分で数える
多読では、読んだ量をページ数や冊数ではなく語数で記録するのが一般的です。ところが「語数 調べ方」で検索すると、出てくる答えは「出版社に問い合わせる」「1ページの語数を数えてページ数を掛ける」といったものが中心です。
実際には、多読でよく読まれる本の多くは、語数がすでに調べられて公開されています。このページでは、手間の少ない順に4つの調べ方を紹介します。あわせて、このサイトに載っている語数がどこから来た数字で、どこまで信用できるのかも説明します。
1TADOKUbaseに載っている?
はい →書名で検索 → 書籍ページの「総語数」
↓ いいえ
2英語圏の児童書・小説の原書?
はい →AR BookFinderで書名検索 →「Word Count」
↓ いいえ
3Graded Readers(語彙制限本)?
はい →表紙・裏表紙や出版社の紹介を見る
↓ いいえ
4どこにも無い
→1行の語数 × 行数 × ページ数で数える
方法1: TADOKUbaseで調べる(収録636冊)
このサイトは、多読で読まれる洋書の語数と難易度をまとめたデータベースです。Magic Tree House、Harry Potter、Oxford Bookwormsなど42シリーズを中心に収録しています。
1英語の書名で検索する
洋書をさがすページの検索欄に、英語の書名を入れます。書名の一部だけでも構いません(例:magic tree、wonder)。大文字・小文字は区別しません。
- 日本語の書名では探せません。『ハリー・ポッターと賢者の石』なら「harry potter」で検索してください
- 検索結果のカードにも語数が出ているので、複数の本の長さを比べるだけならここで足ります
- 書名が分からなくても、語数帯・CEFRレベル・ジャンルで絞り込めます。「5,000語前後の本を探したい」といった探し方もできます
2書籍ページで「総語数」を見る
検索結果から本を選ぶと、書籍ページの上のほうに総語数が出ています。たとえばMagic Tree Houseの1巻はこう表示されます。
3読み終わるまでの目安
- 分速100語(読み始めのころ)なら約47分
- 分速150語(慣れてきたころ)なら約32分
- 分速200語(すらすら読めるころ)なら約24分
語数の横に「(推定)」と付いている本は、本文を数えた値ではなく概算です。どういう本が推定になっているかは、このあと説明します。
3シリーズで読むなら「累計」を見る
シリーズものは、シリーズページに全巻の語数と1巻からの累計が並んでいます。「何巻まで読めば10万語か」がひと目で分かります。たとえばMagic Tree Houseのページでは、29巻から1冊の分量が大きく増えることも確認できます。シリーズの合計語数だけ知りたいときはシリーズ別の総語数まとめが便利です。
「(推定)」と付いた語数について
収録している本の語数は、大半がAR BookFinder(アメリカの学校で使われる読書プログラムを運営するRenaissance社の書籍検索サービス)が本文を数えた実測値です。残りは推定値で、書籍ページや一覧では「(推定)」と表示しています。
収録636冊の語数の出どころ
推定値が残っているシリーズ
- Oxford Bookworms Library99冊
- The Famous Five18冊
- Horrid Henry14冊
- Oxford Reading Tree10冊
- シリーズなし7冊
- ほか 36冊
推定値が残っているのは、主に次の2種類です。
- Graded Readers(Oxford Bookwormsなど)— AR BookFinderには原書しか載っていません。書き直し版と原書は語数がまったく違うので、原書の数字は使えず、出版社のレベルごとの目安から概算しています
- イギリスのシリーズ(The Famous Five、Horrid Henryの一部など)— アメリカの学校向けのAR BookFinderに収録されていない巻です
実は、このサイトも以前は語数の大半が推定値でした。2026年8月に、図書館が公開しているMagic Tree Houseの語数一覧と突き合わせたところ、推定値は平均で22%、最大で288%ずれていました。「巻が進むほど長くなる」という仮定で概算していたのが原因で、実際のMagic Tree Houseは1〜28巻がほぼ同じ長さです。そこで2026年8月31日に、AR BookFinderで語数が分かる本をすべて実測値に置き換えました。
いま推定のまま残っているのは、実測値の出どころが見つからない本だけです。推定値の本は「読み上げ速度が遅い順」のような順位づけには使わないようにしています。語数の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。
方法2: 載っていない原書はAR BookFinderで調べる
このサイトに無い本で、英語圏の児童書や小説の原書なら、AR BookFinderで調べるのが確実です。アメリカの学校の読書記録に使われているサービスなので、児童書から一般の小説まで多くの本が載っています。サイトは英語だけですが、使い方は簡単です。
- 最初に利用者の種類を聞かれるので、Parent(保護者)などを選んで進む
- 検索欄に英語の書名を入れて検索する
- 結果から本を選び、詳細の「Word Count」を見る。これが本文の語数です
詳細にはATOS Book Levelという難しさの指標も出ています。アメリカの学年に合わせた数字で、たとえば4.5なら「4年生の半ばの子どもが読める文の難しさ」という意味です。語数とATOSの関係は、名作を原書で読む難易度で図にしています。
方法3: Graded Readersは表紙と出版社の情報を見る
Oxford Bookworms、Penguin ReadersなどのGraded Readers(語彙を制限して書き直した学習者向けの本)は、出版社がレベルごとの語彙数や目安の語数を公表しています。シリーズによっては、表紙や裏表紙、出版社の紹介ページに1冊ごとの語数が載っているので、手元に本があればまず表紙を見てください。
1冊ごとの語数が見つからないときは、レベルごとの目安の語数で記録しても問題ありません。このサイトのGraded Readersの語数も、その目安から出した推定値です。Graded Readersと児童書の語数の違いはGraded Readersと児童書の比較にまとめています。
方法4: どこにも無ければ自分で数える
日本の出版社の英語の本や、古い絵本などは、どこにも語数が無いことがあります。そのときは計算で出します。
1行の語数
10語
3〜5行数えて平均
1ページの行数
25行
文字の詰まったページで
本文のページ数
100ページ
目次・あとがきは除く
およその語数
25,000語
- 1行の語数は、数行の平均を取る— 会話の多いページと地の文のページで差が出るので、文字の詰まったページで3〜5行数えます
- 絵本は全部数えてしまう— 1ページ数行の絵本なら、全ページ数えても数分で終わります
- 電子書籍は、本文をコピーできれば語数カウントのツールに貼る— ただしKindleなどはコピーできる量に制限があるので、長い本には向きません
多読の語数の記録は、進み具合を実感するための目安です。1〜2割ずれていても、続けるうえでは困りません。正確さにこだわって数える時間があれば、その分を読む時間に回すほうが多読の効果は上がります。
調べた語数を記録する
このサイトに載っている本なら、多読の語数カウンターで読んだ本を選ぶだけで累計語数が積み上がります。登録は不要です。10万語・30万語・100万語といった目標の立て方は100万語ロードマップで、語数の目安から次の本を選ぶ方法は多読レベルの選び方で解説しています。
同じテーマの記事: 多読の進め方
英語多読とは?始め方と挫折しない最初の3ステップ
英語多読とは、やさしい英語の本を大量に楽しく読む学習法です。精読との違いを図で説明したうえで、本の選び方、多読三原則、最初の1冊のおすすめまで、今日から始めるための手順を初心者向けに解説します。
多読レベルの選び方 - CEFR・Lexile・TOEIC対応表
英語多読で自分に合った本のレベルを選ぶ方法。CEFR・Lexile指数とTOEIC・英検の対応関係、レベル判定のコツを解説します。
英語多読100万語ロードマップ - 語数の目安と進め方
英語多読の定番目標「100万語」までの道筋を解説。10万語・30万語・100万語の各段階で読むべき本と、達成までの期間の目安を紹介します。
洋書初心者におすすめの簡単な英語の本15選 - 「初心者向け」の定番は本当にやさしい?語数で選ぶ4ステップ
洋書初心者におすすめの簡単な英語の本・小説を、語数データで選んだ15冊。「初心者向け」とよく紹介されるWonderやHolesは実は4〜7万語あります。1,500語の本から始めて、有名作品のやさしい版、短い原書を経て定番の原書まで、挫折しない4ステップで紹介します。
洋書の読み方・勉強法 - 辞書は引く?1日何分読めばいい?読む量をデータで解説
洋書で英語を勉強するなら、1日15分(1分150語)で1か月約6.8万語、100万語まで約15か月が目安です。辞書の使い方、本の選び方(5本指ルール)、音読・精読・聴き読みの組み合わせ方、洋書を安く手に入れる方法まで解説します。
多聴とは?英語多読と合わせてやる多聴のやり方とおすすめ教材
多聴(たちょう)は、やさしい英語をたくさん聴いて大意をつかむ学習法。多読との違い、精聴との違い、レベル別の教材選び、多読と同時にできる「聞き読み」のやり方を解説します。
英語ポッドキャストおすすめ17選 - 話す速さを実測してレベル順に並べました【初心者〜上級】
英語学習におすすめのポッドキャスト17番組の「話す速さ(1分あたりの語数)」を、最新3回の音声から実測しました。初心者向けのゆっくりな番組から上級者向けまで、速さ・長さ・スクリプトの有無で比べて、今の自分に合う番組が選べます。
英語多読を無料で始める方法 - お金をかけずに読める教材まとめ
英語多読は無料でも始められます。著作権切れの名作をそのまま読めるサイト内コーナー、図書館の活用法など、お金をかけずに多読を続ける方法を紹介します。
英語多読アプリおすすめ12選 - App Storeの評価と更新日で比べた、目的別の選び方【2026年】
英語多読におすすめのアプリ12個を、App Storeの評価・評価数・最終更新日のデータで比べました。絵本・Graded Readers・ニュース・マンガ・記録の目的別に、アプリだけでは使えないものや更新が止まったものも分かるように紹介します。
Kindle Unlimitedで読める英語の本 - 多読の定番はほぼ対象外、それでも読み放題で使える3種類【2026年】
Kindle Unlimitedで英語多読はできる?Oxford BookwormsやラダーシリーズなどのGraded Readers、WonderやRoald Dahlなど定番の洋書が読み放題の対象か1冊ずつ確認しました。対象外がほとんどですが、ハリー・ポッター1巻、英語の名作(AmazonClassics)、CNN ENGLISH EXPRESSは読み放題で読めます。
英語多読の絵本33冊 - 1冊50語から読める4シリーズのデータ
英語多読で読む絵本を収録636冊のデータから紹介。1冊50語〜1,300語の4シリーズ33冊(合計18,750語)の一覧に加え、絵本と学習者向けリーダーの違い、絵本の次に読む本までのルートを解説します。
SSS式多読とは - 多読三原則とYL(読みやすさレベル)の基礎知識
SSS式多読は、日本で英語多読を広めたSSS英語多読研究会のやり方です。多読三原則、やさしい本から始める理由、YL(読みやすさレベル)とは何か、100万語という目標までを解説します。
Lexile指数とは - CEFR・TOEIC・英検との対応表と多読での使い方
Lexile指数(レクサイル)の読み方を、CEFR・TOEIC・英検の対応表で解説。790Lや950Lが自分にとって何レベルなのか、なぜLexileと実際の読みやすさがズレるのかを、収録636冊の実データで説明します。
Graded Readers(語彙制限本)と児童書はどちらを読むべきか - 語数データで比較
英語多読で読む本は、Oxford BookwormsなどのGraded Readers(語彙制限本)と、Magic Tree Houseなどのネイティブ向け児童書に大きく分かれます。両者の違いと向き不向きを、収録636冊の語数データで比較します。




