英語多読の絵本33冊 - 1冊50語から読める4シリーズのデータ
英語多読の入口としていちばん短いのが絵本です。TADOKUbase収録500冊のうち、1冊1,300語以下・CEFR A1の絵本は4シリーズ33冊(合計18,750語)。いちばん短いものは1冊50語で、1分もあれば読み終わります。
この記事では、その33冊のデータと、絵本と「学習者向けリーダー」がどう違うか、そして絵本の次に何を読むかまでをまとめます。結論を先に書くと、絵本は最初の一段としては最高ですが、これだけでは語数が伸びません。
収録している絵本4シリーズ
| シリーズ | 収録冊数 | 1冊の語数 | 合計語数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Oxford Reading Tree | 10 | 50〜350語 | 2,100 | 英国の小学校向けの段階別教材。1冊50語から |
| Elephant and Piggie | 8 | 150〜250語 | 1,600 | ほぼ全編がセリフ。数分で1冊読み終わる |
| The Berenstain Bears | 8 | 800〜1,000語 | 7,400 | くまの家族の日常。歯医者・部屋の片付けなど |
| Curious George | 7 | 800〜1,300語 | 7,650 | おさるのジョージ。地の文がある絵本 |
※ TADOKUbaseに収録している分の集計です。実際の刊行冊数はどのシリーズもこれより多くあります。
いちばん短い1冊は50語
Oxford Reading Treeは英国の小学校で使われている段階別のリーディング教材で、厳密には絵本ではありませんが、絵が中心で1冊50語からという点で入口としては同じ使い方ができます。Elephant and Piggie(ゾウのジェラルドとブタのピギー)はほぼ全編が2匹のセリフで進み、1冊150〜250語。表情だけで話が読めるので、単語がわからなくても止まりません。
「絵本」と「学習者向けリーダー」は別物
日本語ではまとめて「英語の絵本」と呼びがちですが、多読の本選びでは次の3つを分けて考えたほうが失敗しません。
- 絵本(picture book) — 英語圏の子ども向けに書かれた本。語彙は統制されていません。韻を踏むための言葉遊びや擬音、造語が入ることがあり、語数が少なくても知らない単語が出ます。
- やさしい読み物(early reader) — 自分で読み始めた子ども向けに、短い文と繰り返しで書かれた本。Elephant and PiggieやFrog and Toadはここに入ります。多読でいちばん使いやすい層です。
- Graded Readers — Oxford Bookwormsなどの、使用語彙数を決めて英語学習者向けに書かれた本。同じ語数でも読みやすさが安定しています。
800〜1,300語の絵本へ
セリフだけの本に慣れたら、地の文がある絵本に進みます。Curious George(おさるのジョージ)は1冊800〜1,300語で、物語を追う分量としてはちょうどよいところです。The Berenstain Bearsは歯医者・部屋の片付け・テレビの見すぎといった日常が題材で、生活の語彙がそのまま出てきます。
絵本を全部読んでも18,750語
ここが正直に書いておきたいところです。上の4シリーズ33冊を全部読んでも合計18,750語。多読の目標としてよく挙がる100万語の2%にも届きません。絵本は「読み切れた」という感覚を作るための一段であって、語数を積む段ではないということです。
逆に言えば、絵本の役割は数週間で終わります。33冊を読み切る前でも、1冊読むのに詰まらなくなったら次へ進んで大丈夫です。
絵本の次に読む8冊
次の段は1冊1,500〜2,000語のやさしい読み物です。絵は減りますが章立てがまだなく、絵本からの段差がいちばん小さい層です。収録データではこの帯(A1・1,101〜2,600語)に56冊・約10万語があります。人気度の高い8冊がこちら。
- 1

Frog and Toad Are Friends
Arnold Lobel
1,727語📖 3471,727語
📖 人気度 347
- 2

Amelia Bedelia
Peggy Parish
2,000語📖 3292,000語
📖 人気度 329
- 3

Frog and Toad Together
Arnold Lobel
1,900語📖 2971,900語
📖 人気度 297
- 4

Nate the Great
Marjorie Weinman Sharmat
1,500語📖 2241,500語
📖 人気度 224
- 5

Frog and Toad All Year
Arnold Lobel
1,700語📖 1951,700語
📖 人気度 195
- 6

Henry and Mudge in the Sparkle Days
Cynthia Rylant
1,900語📖 1131,900語
📖 人気度 113
- 7

Mercy Watson to the Rescue
Kate DiCamillo
2,000語📖 792,000語
📖 人気度 79
- 8

Mr. Putter & Tabby Pour the Tea
Cynthia Rylant
1,500語📖 421,500語
📖 人気度 42
※「人気度」はOpenLibraryでの読書リスト登録数を元にした参考値です。この8冊で合計14,227語。ここまで来たらA1のおすすめ10冊やMagic Tree House(全34巻・約21万語)が視野に入ります。
子どもと読むときのコツ
お子さんが自分で読む段階に入っているなら、小学生の英語多読おすすめ8冊で学年に合わせた選び方をまとめています。
英語の絵本を無料で読めますか
当サイトの無料で読めるコーナーにあるのは著作権の切れた小説で、絵本は入っていません。絵本は絵が作品の中核であり、いま手に入る絵本のほとんどは著作権が有効なためです。同じ理由で、入門レベルのやさしい本ほど無料では手に入りにくいという事情があります(詳しくは無料で始める方法)。
現実的な方法は図書館です。自治体によっては児童書コーナーに洋書の絵本を置いていて、絵本は1冊が短いぶん、借りて読むやり方と相性がいい種類の本です。
まとめ
- 収録の絵本は4シリーズ33冊・合計18,750語。最短は1冊50語
- 絵本は「短い」が「やさしい」とは限らない。手が止まるならGraded Readersへ
- 絵本だけでは100万語の2%。数週間で次の段(1,500〜2,000語)へ進んでよい
読んだ語数は語数カウンターで記録できます(登録不要・無料)。1冊150語の絵本でも、記録すると数字は確実に増えていきます。
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