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SSS式多読とは - 多読三原則とYL(読みやすさレベル)の基礎知識

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日本語で「多読」を調べると、かなりの確率でSSSという言葉に行き当たります。日本の英語多読のやり方は、ほぼこの流儀が土台になっているからです。

この記事では、SSS式多読とは何か、よく出てくるYL(読みやすさレベル)とはどんな数字なのかを整理します。あわせて、TADOKUbaseがYL値を掲載していない理由も書いておきます。

SSS式多読とは

SSSはSSS英語多読研究会が広めた多読の進め方です。「Start with Simple Stories(やさしい本から始めよう)」という考え方を軸に、2002年からサイトで書評やレベル情報を公開してきた研究会で、日本の多読の用語や作法はここから広まったものが多くあります。

特徴は、英語力を測るのではなく、読書量を積むことを中心に置いていることです。テストで実力を確認しながら進むのではなく、やさしい本を大量に読んで、読める範囲を少しずつ広げていきます。柱は次の3つです。

多読三原則

この3つは大学図書館の多読コーナーなどでも標準的な案内として使われている、多読のいちばん基本的な作法です。実際の始め方の手順は英語多読の始め方にまとめています。

「やさしい本から」を語数で見ると

SSS式でいちばん誤解されやすいのが「やさしい本から」の程度です。多くの人が想像するより、ずっと下から始めます。TADOKUbase収録の本を語数順に並べると、その落差がはっきりします。

左から150語・1,727語・5,300語・19,784語・76,944語。左端から右端まで500倍の差があります。

いきなり右端(ハリー・ポッター)に手を出して挫折するのが典型的な失敗です。左端から始めれば、最初の1冊は数分で読み終わります。収録500冊のレベル別内訳はA1が99冊・A2が190冊・B1が172冊で、入門〜中級帯に本が集まっているのは、この「下から始める」考え方に合わせているためです。

YL(読みやすさレベル)とは

YL(読みやすさレベル)は、SSS英語多読研究会が作った難易度の目安です。0.0〜9.9の数値で表され、小さいほどやさしいことを意味します。

特徴は、日本人の英語学習者にとっての読みやすさを測っている点です。語彙や文法の難しさだけでなく、実際に読んだ人の体感を集めて決められているため、「文は簡単でも背景知識がないと読みにくい本」のような、機械的な指標では拾えない部分が反映されます。同じシリーズでも巻によって幅を持たせて示されることがあるのは、そのためです。

TADOKUbaseがYL値を載せていない理由

結論から書くと、当サイトは個別の本のYL値を掲載していません。YLはSSS英語多読研究会が長い時間をかけて実践者の報告を積み上げて作ったデータであり、他サイトが数値だけを転載して使ってよいものではないと考えているからです。

代わりにTADOKUbaseはCEFR(A1〜C2)と語数で本を整理しています。読みたい本のYLを知りたい場合は、SSS英語多読研究会のサイトで確認してください。

YL・CEFR・語数は何を測っているか

指標作成範囲測っているもの特徴
YL(読みやすさレベル)SSS英語多読研究会0.0〜9.9日本人学習者にとっての読みやすさ実際に読んだ人の体感を集めて決まる
CEFR欧州評議会A1〜C2言語能力の国際的な枠組みTOEIC・英検との対応関係が整理されている
語数実数本の長さ難易度ではないが、読む時間と達成量の目安になる

SSS式で100万語まで

SSS式のもうひとつの柱が、読んだ語数の記録です。100万語という目標が日本の多読で定番になったのも、この流儀からきています。100万語ロードマップで10万語・30万語・100万語の各段階に何を読むかをまとめました。

記録そのものは語数カウンターが使えます。読んだ本を選ぶだけで累計語数が積み上がり、登録も不要です。紙の記録ノートが続かなかった人はこちらをどうぞ。

まとめ

まず1冊目を選ぶならはじめての10冊か、もっと短いものがよければ絵本33冊からどうぞ。

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