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多聴とは?英語多読と合わせてやる多聴のやり方とおすすめ教材

多聴(たちょう)とは、やさしい英語の音声をたくさん聴いて、細部より大意をつかむことを重ねる学習法です。多読の「読む」を「聴く」に置き換えたもので、多読と並行して取り組む人が多い学習法です。このページでは多聴のやり方と、多読と同時に進める方法を解説します。

多読と多聴は「別のスキル」を鍛える

まず押さえておきたいのは、多読をいくらやってもリスニングは自動的には伸びないということです。文字を読んで意味を取る力(読解)と、音の連なりから単語を聞き取る力(音声知覚)は別のスキルだからです。「洋書はスラスラ読めるのに、同じ本の朗読が聞き取れない」というのは多読者によくある状態で、これは多聴で埋めるしかありません。

逆に多読で身につけた語彙と英語の語順に慣れた頭は、多聴でも土台として効いてきます。両方をやる価値があるのはこのためです。

多聴と精聴の違い

多聴精聴
目的大意をつかむ一語一句を正確に聞き取る
素材の量たくさん・一度きり少量・繰り返し
難易度やさしめ(7〜8割わかる)背伸びしてもよい
代表的な練習オーディオブック・聞き読みディクテーション・シャドーイング

どちらが優れているという話ではなく、役割が違います。多聴は「英語の音に触れる絶対量」を増やす担当です。

多聴のやり方 - 3つのポイント

いちばん手軽なのは「聞き読み」

多読と多聴を同時に進められるのが聞き読み(音声を流しながら、同じ本の文字を目で追う)です。文字が音の手がかりになるので、音声だけを聴くより格段にラクで、しかも「知っている単語なのに聞き取れなかった音」に気づけるのが最大の利点です。多読で読んだ本をもう一度、今度は音声つきで読み返す形が始めやすいでしょう。

慣れてきたら、文字を見ずに音声だけで聴く。それも問題なくなったら、再生速度を上げる — という順に負荷を上げていきます。

レベル別・多聴の素材の選び方

多読と同じで、今の自分より少しやさしいレベルから始めるのが鉄則です。Graded Readers(語彙制限本)は朗読音声が用意されているものが多く、聞き読みの入口として定番です。

左からA1・A2・A2・B1・B2。聞き読みは、まず一度読んだことのある本から始めると挫折しにくくなります。

読み上げ速度で選ぶ - 同じレベルでも朗読の速さは倍違う

多聴の素材選びでレベルと同じくらい効くのが、朗読の速さです。TADOKUbaseでは総語数とAudibleの再生時間から、1分あたりに読み上げられる語数(読み上げ速度)を計算しています。上の5冊で比べると次のとおりです。

レベル総語数再生時間読み上げ速度
Frog and Toad Are FriendsA11,727語24分約72語/分
The Wizard of Oz(Oxford Bookworms 1)A2約5,300語55分約96語/分
Dracula(Oxford Bookworms 2)A2約6,400語1時間13分約88語/分
MatildaB140,009語4時間18分約155語/分
Harry Potter and the Philosopher's StoneB276,944語8時間25分約152語/分

※ 再生時間は2026年9月時点のaudible.co.jpの情報。Oxford Bookwormsの2冊は語数が推定値のため、読み上げ速度も目安です。

TADOKUbaseでAudibleと照合できた本全体で見ても、Graded Readers(60冊)の読み上げ速度は中央値で約110語/分とゆっくりめなのに対し、児童書・一般洋書(378冊)は中央値で約140語/分でした。最初の数冊は100語/分未満の本を選ぶと、聞き取れないまま置いていかれる感覚をかなり減らせます。レベル別・読み上げ速度順の一覧はAudibleで聴ける洋書にまとめています。

自分に合うレベルがわからない場合はレベルの選び方ガイドを参考にしてください。

音声はどこで手に入るか

まずは1冊、音声つきで読み返す

多聴は「新しく始める学習」というより、すでに読んだ本を音でもう一度体験するところから始めるのが最短です。語数カウンターで記録済みの本があれば、その中の1冊を選んで音声を探してみてください。次に読む本を探すなら英語多読の始め方もあわせてどうぞ。

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